尿閉とは?
前立腺肥大症や神経因性膀胱などでおしっこを出したいのに出せなくなった状態です。上記疾患の悪化に伴うものだけでなく、前立腺肥大症や神経因性膀胱の持病がある患者さんはアルコールや一部の風邪薬(市販薬を含む)、過活動膀胱治療薬などは尿閉をきたすことがあり、非常に注意が必要です。尿閉は腎不全を起こすこともあり、緊急に治療しないといけない病気です。
尿閉の検査
自覚症状とエコー検査による残尿の計測で診断できます。
尿閉の治療
尿が出ないときは患者さんも非常に苦しく、また場合によっては腎不全などで命にかかわることもあるので、まずはカテーテルというおしっこの管を緊急で挿入することが大切です。その後に前立腺肥大症、神経因性膀胱などの尿閉をきたす病気の検査と治療を行います。前立腺肥大症が原因である場合は内服治療や経尿道手術、神経因性膀胱が原因である場合は定期的な自己導尿やカテーテル留置が必要になることがあります。当院かかりつけの患者さんで夜間、休日に急におしっこが出なくなった場合は必ず最寄りの救急病院や当番医を受診してください。